SSTVってどんな感じ?
JR6OPZ(石橋 悟)
SSTVは「SlowScanTelevision」=低速度走査テレビの略称です。
SSTVではフルカラー静止画像を、ゆっくりと送ることで音声と同じ周波数幅
300〜2300Hzで送るようにしています。無線電話のマイク(音声)の代わりに
SSTV信号を送受信します。
ゆっくりと送るため、画像は1枚の送受信には約40〜90秒ほどかかります。
SSTVの現状は、パソコン・リグ・ソフトにインターフェースの4つがあれば、
完璧に運用できます。(ハードからソフトに移行)
ソフトウェアはアナログであればMMSSTV、ディジタルではEasypalが
お勧めです。
Easypalは、現在開発途上にあるため頻繁にバージョンが上がっています。
ダウンロードは、JH3ECA局のホームページ
(http://www.eonet.ne.jp/~jh3eca/)を参考に、されて下さい。
受信は、パソコンのマイク端子かライン端子にリグの外部スピーカに接続します。
(ケーブルは、ステレオ・モノラルどちらでもOKです。ただしスピーカから音が
出なくなるため分配器を電気店などで購入の必要があります)
送信は、パソコンのスピーカ端子からリグのマイク端子に接続します。
(SSTV信号と音声の切り分けが必要な為ここでインターフェースが必要に
なります)
SSTVの変更申請は「付属装置の追加」になりますので電波形式「F3F」
を追加申請します。(SSB・FMいずれの場合も同じです)
「変更用紙一式」を購入すると詳しい書き方が載っていますので
その通り記載すれば大丈夫です。
SSTVの運用周波数は基本的にSSBやFMで送信できる周波数では
可能ですが(アマチュア局関係告示のアマチュア業務に使用する電波の形式及び
周波数の使用区分で、電波の形式が「すべての電波の形式」)
JASTA(日本アマチュアSSTV協会)のバンドプランで運用して下さい。
(JASTAのホームページhttp://homepage3.nifty.com/jasta/)
各バンドの呼び出し周波数は、
3.5MHz帯 3.528MHz
7MHz帯 7.033MHz
14MHz帯 14.230MHz 14.230MHz
18MHz帯 18.160MHz
21MHz帯 21.340MHz
24MHz帯 24.980MHz
28MHZ帯 28.680MHz
50MHz帯 50.300HMz
注)3.5MHz・7MHz以外のバンドでは、呼び出し周波数でCQを送信し
QSOは呼び出し周波数より高い周波数(+3KHz,+6KHz)で行い
低い周波数は自粛して下さい。(VUのバンドプランは無いようです。)
呼び出し周波数はSSTV優先では、ありませんので他局に混信を与えないように
注意しましょう。
では実際のQSOを見てみましょう。
21MHz帯での再現です。
MMSSTV(アナログ)で21.340MHzにてCQを送信です。
CQに対する応答がありました。
JR6OPZの下の数字はシグナル・レポートです。
当局も先方局に対してシグナル・レポートを送りました。
この後、音声にてQHTやQRAを音声でQSOしました。
最後に73を送信してQSOは完了です。
実際SSTVを運用してみて感じたことは携帯電話やパソコン通信で
いとも簡単に画像が送受信できる中、送受信に時間はかかりますが、電波のみを
使って画像のやり取りが出来るSSTVにある種ノスタルジックな気分で
運用しています。
音声でのやり取りは少ないので英会話がNGでもSSTVであれば
海外局とのQSOも十分可能です。
「百聞は一見に如かず」です。
新しいハムライフも広がりますので是非SSTVを始めませんか。
それでは皆さんお空で会いましょう。